国鉄佐久間線
①遠江二俣～山東間
起点となる遠江二俣駅は、国鉄二俣線から天竜浜名湖鉄道へ移管された際、天竜二俣に改称された。天竜浜名湖鉄道との分岐点は天竜二俣駅から200mほど掛川よりから北向きにカーブする。
| ここから左へカーブする予定だった |
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分岐して間もなく白山トンネルとなる。
| 白山トンネル遠江二俣側 |
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白山トンネルの遠江横山側は集合住宅地の中の奥まった所にある。
| 白山トンネル遠江横山側 |
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ここで白山トンネルについて疑問が出てくる。
工事していた当時の国土地理院地形図を見ると佐久間線が工事線記号で表記されているが、白山トンネルは出口付近で一旦明り区間があることが分かる。
つまり白山トンネルは2つに分かれていた？
確かに、国土地理院のウェブマッピングシステムで工事当時の航空写真を見ても、白山トンネル出口付近に明り区間として整地されたような筋が見受けられる。管理人の勘ではあるが明り区間と思われる場所に行ってみた。そこにはどう見ても人工的に整地された平坦区間があり、排水路と多数の境界標が立っていた。
| 墓標のように立つ境界標 | 人工的な平坦区間 写真中央に境界標 |
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しかし両側にあるはずのトンネル出入り口はわからなかった。実際の工事では明り区間の部分もコンクリートで覆って1つのトンネルとした可能性もある。もしご存知の方がいたらお知らせ願いたい。
白山トンネルを出ると盛土で進み、阿蔵川橋梁となる。工事用の車輛が出入するための橋も併設されている。そのまま盛土で進みすぐに玖遠寺函渠となる。カルバートの施工銘板は「凾渠」と記載されており、函の字が異体字となっている。
（径間が5m以上のものを橋梁、 1m～5mで箱形の物を函渠(ﾎﾞｯｸｽｶﾙﾊﾞｰﾄ)という）
| 阿蔵川橋梁 | 玖遠寺函渠 |
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奥まったところで山王トンネルとなる。黒いシートがかぶせられており何かに使用されている様子である。
| 山王トンネル遠江二俣側 | 遠江横山側 |
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山王トンネルを出た後は不動沢函渠で小川を渡り、引田函渠で道路を渡る。
| 不動沢函渠 | 引田函渠 |
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傍らには境界標がある。「引照標」という彫刻がある。
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この先道路を渡ったはずの橋梁は無くなっていた。さらに盛土で住宅の中を進み、川中函渠、山王架道橋となる。また小川を渡る伏樋のような市の谷函渠があった。
| 盛土 | 川中函渠 |
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| 山王架道橋 | 市の谷函渠 |
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その先二俣川を渡る八幡橋梁も撤去されているが橋脚は残されている。
| 八幡橋梁 | 八幡橋梁 橋脚のみ残る |
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渡った後すぐに山東駅予定地跡となる。付近には山東バス停もある。
| 山東駅予定地跡 |
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